冬の旭川をリュックひとつで旅行してきた

雪の上を行進するペンギンたち。歩く様子を観光客が見守っている。

そうだ、北海道いこう

どうしても名古屋から抜け出したい。何か明確な嫌なことがあったわけではないけれど、名古屋から遠く離れた場所に行ってみたくなった。

冬の北海道をなめてはいけない。どこかでそんなことを聞いた。

でも、無敵状態の大学生もなめてほしくない

一人旅の無敵パッキング

一人旅だから3日くらい同じセーター着ててもいいだろ。ダウンコートもスノーブーツも名古屋から身に着けていけば荷物が減る。メイクなんて、旅行中はしなくていい。

荷物を最小限に絞り込んだら、リュックサックひとつに収まった。

リュックの中身

2日分の下着+予備

乾燥対策&基礎化粧品

コーヒーのドリップパック

ノートPC

コーヒーは私の主食だし、ノートPCは私のライフラインなので、持っていかざるを得なかった…。さすがにホテルのアメニティにノートPCは含まれない。

これが女子旅なら他の女子に忖度して、コーディネートやらヘアメイクやらで、倍以上の荷物になっていた。本当に一人旅は最高だ。

1日目:中部国際→新千歳→旭川

中部国際空港

金山からミュースカイに乗って、中部国際空港へ。普段は地下鉄ばかり乗っている名古屋っ子なので、電車から外の景色が見えるだけでテンション上がる。

中部国際空港は、第1ターミナルと第2ターミナルがある、、、らしい。空港の構造をよく理解していないので、詳しいことをまったく説明できない。

広い空港内で迷ったら大変なので、空港のサイトで自分が乗る便を探して、どちらのターミナルなのか、どこでチェックインすればいいのか確認。第1ターミナルで、Pのチェックインカウンターに行けばいいらしい。

空港はこんなテキトーな感じでも、目的の場所にたどり着ける。でかでかと「国際線」「国内線」と案内が書かれている。案内に従っていれば、何とかなる。

チェックインも、不安があればチェックインカウンターの付近で「困ったなぁ」って顔をしておけば何とかなる。

自動チェックイン機でうまくQRコードを読み込めなくて、あれぇ?ってなったけれど、「困ったなぁ」って顔をしてたら親切な乗務員さんが手伝ってくれた。

中部国際空港→新千歳空港

私はとんでもない高所恐怖症なので高いところはとっても苦手。おまけに乗り物酔いもひどいので、揺れる乗り物もすっごく苦手だ。

つまり、飛行機が本当に苦手。

一人旅は好きだけれど、飛行機の離陸と着陸のときだけは、誰か隣にいてほしい。

戦々恐々としている私が乗っていったのは、スカイマークの新千歳空港行の12:40発の便。

高所恐怖症の自覚はあるが、アホなので席は窓側を選んだ。

一人だと、空の写真を撮りたかったら自分で撮るしかない。SNSに写真を上げるわけでもないのに、恐怖に耐えて撮った写真がこれである。

離着陸以外は目を閉じて休んでいた

新千歳空港

飛行機から降りてしばらくすると、ようやく生きた心地がしてくる。空から解放された。

北海道の空港は、名古屋より寒く感じた。気温は4℃。冬の北海道はマイナスの世界かと思っていたが、そうじゃないんだな、と到着してから知った。

…とぼんやり考えながら空港を歩いていたら、空港でお昼を食べるつもりだったのをすっかり忘れてしまった。アホすぎる。

何も考えずにJR北海道の改札までやってきて、予定よりも早く駅についてしまったなぁとのんきに考えていた。

JRの改札を通り抜けてから、お昼を食べていないと気がついたが、時すでに遅し。旭川に到着するのは18時ごろ。ご飯抜きだと、ちょっとまずいかもしれない。

新千歳空港→札幌

新千歳空港からエアポートで札幌まで移動した。エアポートの指定席は満席で、日本人の観光客よりも外国人の観光客の方が多かった。

何も食べないのはまずいよなと、旅行前に父に「持ってきなよ~」と渡されたチョコとナッツで空腹を満たすことにした。

リスかなんかの小動物の気分だった。当然、ナッツをボリボリ食べている乗客は他に居なかった。隣に座っていた中国人の男の子も、ナンダコイツハと思っていたかもしれない。

ナッツは酒のつまみのイメージを持たれがちだが、食塩が入っていないナッツはおやつにもなる。いろんなナッツが売られているが、マカデミア好きのミックスナッツが特に美味しい。

車窓からの一面に広がる雪景色

札幌

札幌駅で、旭川行の特急ライラックに乗り換えた。札幌駅は乗り換え駅の感覚でいたが、びっくりすることがあった。

札幌駅から北海道の各方面に電車が出ている。なのに駅の構造が分かりやすい!!!

一気に北海道のことが好きになった。

ハブ駅の構造が分かりやすいだけで?と思われるかもしれないが、名古屋人にとってハブ駅はカオスなもの。名鉄名古屋駅は名古屋のハブ駅だが、とってもカオスな駅なのだ。「日本一迷いやすい駅」「迷う駅と書いて迷駅(メイエキ)」と散々な呼ばれ方をしている。

地元民と言えど、よく分からない駅は正直困る。いいな、北海道の人たち。

札幌→旭川

特急ライラックは、各駅停車の地下鉄に慣れ親しんだ名古屋人にとって信じられない速度で雪の中を走っていった。最高時速は120km/hらしい。1時間半で札幌から旭川に到着した。

車内はまばらで、uシートと呼ばれる指定席を広々と使うことができた。終点の旭川まで、数分の遅れがあったものの、快適に過ごすことができた。

乗客が少なすぎると赤字路線になってしまうのは承知しているが、人が多いのは苦手なので、すべての鉄道がこれくらいの快適さだったらなぁ、と思う。名古屋の東山線でもみくちゃにされているので、旅行ではゆっくりしたい。

2日目前半:上川神社→旭山動物園

上川神社→旭山動物園

2日目は早起きして旭川市内の散策をすることにした。

冬の旭川ではダイヤモンドダストが見られる、と事前情報があったのだが、天気が曇りだったし、そんなに寒くなかったので見られそうもないと諦めた。

ダイヤモンドダストはよく晴れた極寒の日に見られる現象。大学生のうちに見たいと思っていたが、自然はどうにもならない。

ホテルから歩いて上川神社に行ってみた。境内にリスがいたが、写真に収めることは出来なかった。

雪が積もった上川神社

参拝後、上川神社から旭山動物園まで徒歩とバスで移動した。

旭川のバス事情

旭川市内を移動するには、バスが欠かせない。旭川はとても広い街だ。

観光で旭川を訪れるなら、旭川のバス事情を知っておくと役に立つと思うので、せっかくだし3日間の一人旅で知ったことをここに書いておこう。

旭川には二種類のバスが走っている。ざっくり分けると赤のやつ(旭川電気軌道)と緑のやつ(道北バス)だ。

バスは後ろ乗り前降りで、運賃は後払いタイプ。

交通系ICにも対応しているが、旭川のバス会社の独自のICカードしか使えない。

つまりmanacaやsuicaを持って行っても役に立たない。

これは観光客トラップだと思う。バスに乗ろうとした観光客が、suicaが使えないと直前で知って、慌てて小銭があるか確認している場面があった。

全国区のICカードを日常使いしている身からすれば、ご当地ICカードの存在が理解できないのだが、一応一部の路線ではクレカのタッチ決済に対応している。

ただ、対応しているのは観光客が多い路線のみのようで、タッチ決済が使えないバスにも遭遇した。

運賃の支払い時に両替もしてくれるのだが、小銭がある方がスムーズに支払える。今回の旅行では、バスの運賃は概ね~500円くらいだった。クレカで乗車できるバスがほとんどだったが、心配な人は500円玉をいくつか持っていった方が無難かもしれない。

ペンギンウォーク・ホッキョクグマ

旭山動物園にバスで開園前に向かい、終点の旭山動物園前のバス停で降りた。観光バスで団体客も来ているようで、自分が乗ったバス以外に何台もバスが停まっていた。

日本人観光客よりも外国人観光客が多く、特に中国から来た人が多い印象を受けた。長い列ができていたが、動物園のチケットは事前に購入していたので、10分程度で園内に入ることができた。

旭山動物園の開園時間は10:30。ペンギンウォークは11:00から。周囲にペンギンウォークを見る雰囲気(?)があったので、雰囲気に合わせてペンギンウォークを見ることにした。

雪の上を行進するペンギンたち。歩く様子を観光客が見守っている。

旭山動物園といえば、ホッキョクグマというイメージがある。東山動物園にいるホッキョクグマは緑色になって夏バテしていた思い出があるが、旭山では迫力ある姿を見ることができた。

2日目後半:OTOKOYAMA SAKE PARK→ラーメン村

日本酒「男山」

一人旅なので自分の行きたいところに行ける。日本酒が好きなので旭川で作られる「男山」の「OTOKOYAMA SAKE PARK」という施設に行ってみた。

施設では無料で日本酒の試飲ができ、蔵元限定の日本酒を飲んだ。自分以外にも試飲をしている観光客がたくさんいた。旭山動物園ほどではなかったが、その多くが外国人観光客だった。

酒瓶はただのオブジェではなくすべり台だそう

観光客が大量に押し寄せているからか、これから日本酒の試飲は有料化されるらしい。

また、施設にはカフェが併設されており、仕込み水で淹れたコーヒーを飲んでみた。コーヒーはすっきりとした味わいで、飲みやすかった。

お土産に日本酒を買っていくことにした。300mlの北の稲穂大吟醸。

飲み比べるために無印の男山も買っていくことにした。

家に帰ってから、2種類の日本酒を飲み比べてみた。

北の稲穂大吟醸:華やかで甘みも感じる、フルーツみたいな味だった。

無印の男山:すっきりとした味だったが、大吟醸と比べてしまうと物足りない気がした。

ラーメン村

OTOKOYAMA SAKE PARKから歩いてラーメン村に向かった。旭川名物「旭川ラーメン」を食べるため。

旭川にはラーメン店が多く、歩いている間にも何軒ものラーメン店があった。

ラーメン村には一か所に複数のラーメン店が集まっている。

旭川ラーメンの特徴はいくつかあるらしい。Wikipediaによると旭川ラーメンの特徴は大体こんなものらしい。

旭川ラーメンの特徴
  • 豚骨+魚介ダシの醤油ラーメン
  • ちょっと多めのラード
  • 低加水の縮れ中細麺

ラーメン神社という謎の神社があるのが面白かった

旭川ラーメン

ラーメン村のどの店で食べようか悩み、梅光軒という店で食べることにした。旭川ラーメンを提供しているらしい。頼んだのは王道の醤油ラーメンに味玉のトッピング。

他に客が1人いたが、店内は空いており、注文後すぐに提供された。

今まで見たことがない極太のメンマが乗っており、麺は事前情報通りのちぢれ麵だった。豚骨ダシでしっかりと旨味を感じるが、クドい感じや臭みはまったくない。

あわよくば他のラーメン屋さんのラーメンも食べて食べ比べ…と思ったのだがお腹いっぱいなので諦めてホテルに戻ることにした。

3日目:旭川散策→新千歳空港→中部国際

エゾリス発見

北海道旅行の最終日。泊まっていたホテルをチェックアウトして旭川市内を回ってみた。散策の後は空港に移動してそのまま名古屋に帰る予定。

常磐公園をぶらぶらと歩き、旭川の雪景色を写真に収めた。

JR旭川駅近くの買物公園は朝早い時間だったので、店は開いていなかった。買物公園なのに買い物は楽しめなかったが、2日目の朝に続いてエゾリスを見かけた。

旭山動物園にもエゾリスがいたが、エゾリスは冬眠しないので冬でも野生の姿を見ることができる。

今度はしっかりと写真に収めることができて大満足。

エゾリスはお腹が白いことが特徴らしい

新千歳空港のソフトクリーム

帰りの飛行機も新千歳空港から。空港に早めに到着して、ソフトクリームを食べ比べることにした。

新千歳空港のターミナルビルの中にはスイーツの店がたくさんあるが、ソフトクリームに力を入れている店が多い。公式のサイトでも特集が組まれているほど。

どの店のソフトクリームも美味しそうだったが、雪印メグミルクと北海道よつ葉のソフトクリームを食べてみることにした。伝わるかどうかは分からないが、あのバターのよつ葉だ。

どちらの会社も乳製品を出しているそうだが、普段買わないのでそれを踏まえた食レポはできない。

雪印メグミルクのソフトクリームはさっぱりめ、よつ葉のソフトクリームは濃厚な味。どちらも美味しかったが、どちらかというとよつ葉の濃厚な味の方が好みだった。

予定ではもっと種類を食べるつもりだったが、2個食べたところでお腹いっぱいになってしまった。

とはいえ、空港でしか食べられないソフトクリームには興味がある。無理してでも食べようか悩んだが、お腹を冷やして体調を崩してしまったら元も子もない。諦めることにした。

雪印メグミルクの空港ソフト

飛行機遅延

マイペースにソフトクリームを食べていたが、どうやら乗る予定の飛行機が遅延しているようだった。数分の軽い遅延ではなく、がっつり遅延。チェックインのタイミングでそのことにようやく気付いた。

自分が乗る予定以外の飛行機もちらほら遅延・欠航しているようだった。雪の影響で欠航している飛行機もあったが、中部国際空港行の遅延は、雪の影響ではないらしい。

冬の北海道旅行を調べている時に、どこかに飛行機の遅れに気をつけようと書かれていたな。どこのサイトだったかは忘れたが、そういや冬の北海道は雪が降るんだと、当たり前のことを遅延情報を眺めながら思い出した。

ちゃんと家に帰れるかなぁ、と運行状況が更新されてさらに遅延がひどくなったり、いつの間にか搭乗ゲートも変更されたりしている中、大学生らしくのんきに構えていた。

社会人だったら仕事があるのかもしれないが、春休みの大学生は数時間、何なら一日遅れたところで大した影響はない。

日が変わったら大変だな、と覚悟していたが結局遅延は1時間半ほどで済んだ。行きと違って機内は満員ではなく、多少なりともゆとりがあるのがうれしかった。

駆け込みミュースカイ、名古屋へ。

中部国際空港に到着して、駆け込むような形でミュースカイに乗った。ミュースカイに乗るにはミューチケットが必要。車内でもチケットは買えるが、少し高くなってしまう。

もしかしたら空港から乗るまでの間にチケットを買えるのでは、と試してみたが上手くいった。ギリギリのタイミングで、購入手続きが終わったのは、発車まであと1分もなかった。

自分でも無鉄砲だと思うが、振り返れば北海道旅行自体、思いつきで始まった旅行。冬の北海道をひとり、リュックサックひとつで旅行する。かっちりとした計画などなかったし、まあこんなものだろう。

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